2017年8月3日木曜日

北京~ウランバートル 国際列車27時間の旅(1)

2017年7月25日(火)。いよいよ北京からウランバートルへの27時間の旅の始まり。実は17年前の2001年6月、結婚を控えた妻と2人で同じコースを旅行しています。今回は子供を連れての旅になります。

 出発前に気になったこと。北京発の時間です、以前は午前7時何分かの発車で、ネットに今でもその時刻の案内や旅行記が載っています。確かに朝早く北京駅に行った記憶があります。一方で、11時すぎとのブログなどもあり、心配でした。

出発時間は間違いなく11時22分でした
中国の旅行社に列車の手配をしてくれたK・Oさんが調べてくれ、11時22分とのことでした。疑ったわけではありませんが、一抹の不安も。7時発と思っていて11時なら大丈夫ですが、その逆なら、目も当てられません。ホテルに届いていたチケットを見ると、間違いなく11時22分。これなら、朝、余裕をもって出発できます。

 当日、9時45分すぎにホテルのコンシェルジェでタクシーを頼みましたが、こちらは行き先を聞くんですね。それによってタクシーが名乗りを挙げるらしいのですが、北京駅は近すぎて、応じてくれるタクシーがないのだそうです。

 10元(約180円)多めに払えば、とのアドバイスに応じましたが、それでも見つかりません。日本なら「タクシー1台」とリクエストすれば来てくれ、行き先で拒否したら乗車拒否となり、タクシー近代化センターに訴えることもできますが(確か3回の通報で営業停止)、国が違えば、やり方も違いますね。

 最悪、地下鉄で行くしかないか、と思いましたが、屋根続きの超高級ホテルの横の口から入り、いかにもそのホテルの客を装って正面のタクシー受付に行き、そこでお願いしました。ホテルの力関係でしょうか、10元プラスで見つかりました。

 まだ10時だったから焦りはしませんでした。異国では何があるか分からないので、早め、早めの行動ですね。

北京駅は目の前にタクシーが止まれない仕組み
です(撮影を忘れたので、この写真はパクリ)
北京駅に着きましたが、道路の関係ですぐ前には降ろしてもらえません。スーツケースを持って歩道橋を渡り、人ごみの駅前へ。まず「出口(Exit)」の文字。それなら「Entrance」の文字を探すと、はるか向こうに「Ticket entrance」の文字。そこまで行こうとすると、子供が「ここから入るんだよ」と言ってきます。

 「Entranceから入るんだから、向こうだよ。ここはキップを買う場所でしょ」と言って、Entranceへ。でも、そここそがキップ売り場の入口であり、子供の言っていることの方が正しかったのです。親のメンツ、丸つぶれでした^^;

 入口ではパスポートとチケットを示し、荷物を空港にあるような金属探知機に通し、係員のボディチェックを受け(空港ほど厳しくなく、形式だけという感じ)、やっと中へ。

 前日、北京~上海の新幹線を見ようと、子供とともに北京南駅へ行き、翻訳サイトで「私は新幹線を見たい。入場券は買えますか?」という日本語を中国語に訳して、紙に書いて案内で見せたところ、不可能とのゼスチャア。

 こちらは、気楽な気持ちで電車を見にプラットホームに行くことができないのですね。そういえば、地下鉄に乗る時も荷物を金属探知機に通します。朝夕のラッシュ時にもやっているのでしょうか。

駅の掲示板。上から4番目に「乌兰巴托」の
文字が見えました
出発の掲示板で「乌兰巴托」(ウランバートル)を見つけ、1番待合室へ。こちらは乗り場ごとに待合室があるみたいです。待合室の改札口付近にいた係員に念のため「ウランバートル?」と聞いて、「ここだ」との回答。出発まであと約40分。

 ホテルを出ようとしてから約1時間かかりました。サイトで「日本のように、出発直前に駅に到着しては駄目」というアドバイスを読んでいて正解でした。乗り遅れずにすみました。あまった時間でビールなどの買い出しをし、15分くらい前に改札口がオープン。

 あとで聞いて分かったのですが、オーストラリアのボーイ&ガール・スカウトの団体が40人くらいいました。高校生だそうです。

 列車は1番線から出発するので、階段を使うことなく、改札口のすぐ前がホーム(といっても、線路まで30メートルくらいある)。緑色の列車が待機しています。16年ぶりの大陸鉄道の始まりまで、あと10数分です。

ウランバートル行きの待合室。スタッフがバリケードになっていた
オーストラリアの高校生が大勢いた待合室
いよいよ改札口がオープン
日本の「トワイライト」を思い出させる車両の色
先頭でけん引する電気機関車
(2)に続きます

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